現在、共作曲7曲製作中です。
作り方としては、大きく分けてAメロ(場合によってはBメロも付いている)とサビという構成で見た時にサビを境目にしてバトンタッチしています。
どちらが前半書くか後半書くかは別段決まっているわけではありません。
まずはこのやり方で前半後半をドッキングさせて1コーラス分ができたら、それを軸に
曲全体の構成を考えていきます。歌モノかインストかはこの段階ではあまり決まっては
いない事の方が多いです。
最初は歌モノのつもりで作り始めていたけど段々出来ていくうちにインストの方がイイな、とかその逆もまたあるわけです。
作っていく工程で選択肢を絞っていくところは絞り、最後まで泳がせておく方がいい方針は残す….というようにじわじわ攻めていくわけです。
さて、今週はというと1年くらい前には既にガイドラインが出来ていた「黒いデカ長(仮称)」に久々に手を入れました。
アルバム収録曲は全体的にはヌーベルバーグの範疇の曲(’70年前後の欧州映画サウンド)
で揃えていってるんですが、この曲はアメリカンなサウンドです。
‘米70年代の人権映画の、”自由と権利を勝ち取るためにほとばしる汗と怒りと悲しみを乗り越えていく”といった雰囲気でしょうか。
この曲は安達さん発信の曲で、サビパートを私が担当してますがメロディのバッキングのストリングスのフレーズを2コーラス目の時には違うフレーズに変えてみました。
こういうバッキングでは一般的には同じフレーズでやってる事が普通なんですが、どうもそこを同じ事したくなくて・・・。
同じ主メロでも、バックでサポートしているフレーズが変わるとやっぱり雰囲気も変わってきます。他には、後半に出てくるリードシンセのソロの若干の修正をしたりと細かな調節をちらほら対処しました。
そしてもう1曲。今のところ最新の着手曲でややコミカルでシュールな曲にしようとしている
「殿下、恋のマニピュレータでございます(仮称)」
殿下とは、陛下より下位で閣下より上位の敬称です。大抵のこういった場合に浮かぶのが、皇太子殿下あたりではないかと思います。
そして呼びかけている事からもわかる通り、おそらくそれは侍従あたりかと。いや、侍従と想像してもらいたい。
19世紀頃の欧州のとある国の皇帝/貴族の恋愛指南役の侍従と皇太子のドタバタ物語を想定した曲で進めてみてます。
ただ面白オカシイ曲にはしたくなくて、奇妙な空気感を出そうとしています。
今は半分くらいまで進んだかと思われるけど、ここからもう1つ2つ展開を持たせようと試みてる最中です。
正直、現在作っている中盤のところが満足できなくて思案中です。まあ思案中なのがまた楽しいんですけどね。
かなり変則的な曲を目指していて、果たして曲の終わりがどう着地するのかはもう少し先の話になりそうです。
今週はここまで。
次回に続く