ラプソディ・イン・ボム

ここのところ、小説を読む余裕がなかったのですが、
最近、電車で1時間ほど移動する機会が増えてきたため、
また小説を読みたいという気持ちが湧いてきました。

今読んでいるのは「爆弾」という小説です。
物語の舞台が中野区で、馴染みのある駅や通りが登場するので、
思わず引き込まれてしまいました。

さて 今週は、「殿下、マニピュレーターでございます」の続きを制作しています。
この曲は、谷口くんが提示してくれたモチーフから始まり、
その裏設定が非常にユニークで面白いネタです。

今回の作曲手順は「谷 → 安 → 谷 → 安」と順番が回っており、
現在は2巡目の安のパートに入っています。
一般的な楽曲構成では、リフレインによって規則性が生まれますが、
この曲ではあえてそれを用いていません。
一部ではリフレインを取り入れつつも、拍子や和音を変化させたりしながら、
次々と展開していくという、何とも不思議で、作っていても先が読めない展開になっています。

こうした形式の曲に前例があるのかは分かりませんが、
広い意味では「ラプソディ形式」といえるかもしれません。
これまでの音を確認しつつ、どう展開させるかを検討しています。
このまま終わらせるのもよし、最後に谷へ渡すのもよし、という状況ですが、
現時点では私の手でいったん完成させるつもりで作業を進めています。

実際に音にしてみると「う〜ん、何か違うな」ということで没ネタが積み上がっていってます。
没になったアイデアが少しずつ積み上がっていっています。
曲作りの過程では、没にするプロセスは必ずあるのですが、
この曲に関しては特に時間をかけて試行錯誤を重ねています。

この曲が完成すれば、アルバム全体としてもほぼ完成に近づき、
いよいよピークを迎えることになります。
後は、ジャケットやライナーノーツの制作、マスタリング作業など、
完成へ向けて、下り坂道を駆け降りていく感じになると思います。

今週はここまで
次回につづく