錯覚的に聞こえるもの

「殿下、恋のマニュピレーターでございます(仮)」にまだイントロをつけてなかったのでそろそろ着手する事にしました。
“殿下”と言ってるくらいなので、そのサウンドに宮廷感を出したいです。
クラシカルな要素を導入したいなと漠然とイメージだけはしていました。
本編は全くクラシカルな要素はなく、寧ろシュールな曲であり、軽快でもあり、コミカルさも持ち合わせてます。

問題は厳かさからどう本編に切り替わっていくか、もしかしたらちょっと難しいかもなと。
というのも、曲調もさることながらイントロと曲本編は、拍子も違えばテンポもまるで違ってるからなんです。

それなら本編のテンポでイントロを書いたら良いだけではないか・・・という話になるんだけど、中世/近世の宮廷感のあるクラシカルな曲ともなると、ある程度テンポや拍子が制限されてきてしまいます。
果たして、テンポも拍子も違っている曲冒頭の第一関門をどうトリッキーにもっていったのか・・・それは2ndCDを聴いてご確認頂きたい。

某洋楽曲に仏語の語りが乗っかっていて、聴いてると時々日本語に聞こえる瞬間があり、ハッとしつつもニヤっとしてしまいます。単純に単語レベルで日本語に聞こえるなら「ふーん」なんだけど、さすがに会話口調の一節だったりすると笑えてきますね。

「ありえんでぇ」「遅うな~る」「トンビ食う」
「血を吐くガールズン」「ぶっ太ぇ真っ赤~」etc

前後の脈略なく空耳的に出てくるのは面白いんですが、ここにはイントネーションも含めた面白さが入っていて、それがどこかの方言にありそうだから、リアリティが出てきます。
この辺り、上手くやれたら「殿下・・・」で導入してみてもいいかなと思います。
少なくとも上記の「ありえんでぇ」以下5つの文節は、侍従が殿下に向かってのたまうなんてとんでもなく恐れ多い事だし、その逆であったとしても、到底宮廷言葉で出て来る筈もない口調です。
この後は、安達さんの作ったパートのベースを生録するタームに入ることでしょう。

今週はここまで
次回につづく