歩みは遅くとも、

暦の上ではすでに5月中旬。
ストレイ・チルドレンのプロジェクトから、私たち自身のオリジナルアルバム制作へと“エモの軸”を移して早2ヶ月。
時は、文字通り矢のごとく過ぎ去りました。

率直に申し上げますと、マスターミックスは未だ完成には至っておりません。
すでに予約してくださっている皆さんには、

「本当にリリースされる?」

「なぜこんなに時間がかかっているの?」

「制作は進んでいるの?」と、

不安や疑問を抱かれてしまっても仕方がない状況だと、私たちも重く受け止めています。
進捗が見えづらい分、信じて待ち続けてくださっていること、改めて頭が下がる思いです。

今後は、お待ちいただいている皆さんに向けて、定期的に制作の進捗をご報告していこうと思っています。
途中経過ではあっても、かたちになるまでの時間を共有していただけたらと思います。

さて、
現時点での状況をざっくりと説明すると、7曲のデモ音源ができています。
最終的には、2曲のソロ楽曲を含む全9〜10曲収録を目標としています。
「デモ」というのは、構成は確定しており、音源の差し替え、歌詞作成、そしてヴォーカル収録が残された状態です。
いわば、骨格は形成されており、これから肉付けと仕上げの段階に入る、というフェーズです。

まず最初にお伝えしたいこととして、
ファーストアルバム「mia karina」はmoonに参加して頂いたアーティストさんのカバーを含んでいましたが、
セカンドアルバムでは全曲オリジナル楽曲になっています。

そして、ファーストアルバムに仕込まれていた、
巨匠jeancois gorufautの幻のフィルム「mia karina -femme jouant en vacances payées」。
今作で物語の新たな展開を迎えることになります。
これは永遠に色褪せないものへの探究の旅の第二章の始まりです。

これ以外も幻のフィルムのサントラがオムニバス的に収録される予定です。
それぞれの物語がどんな風景を描き出すのか

詳細は、これから少しずつ明かしていきますので、どうぞお楽しみに。

制作の過程は、常に“完成”と“理想”との間で揺れ続けています。
しかし同時に、いつまでもその間に身を預けているだけでは、作品は現実のものとはならないのも真実です。

自戒の念を込めて、今は「仕上げること」に集中して進めています。
この不器用な歩みを、焦らず、見守っていていただけたら幸いです。

今週はここまで
次回に続く