「海洋に沈む財宝」と「黒いデカ長(仮)」の録音

「海洋に沈む財宝」という2023年秋頃に谷口発信の曲でサビのパートから書き始めた曲があります。そこにAメロ部分を安達さんが加えて、構成も早い段階で完成。
ベースもすでに生録音に差し替えてあり、残していたのはサビのギター生録。
先週はこれに取り掛かってみました。

当初のイメージは、テスコのEP-200というビザールギターを使ってみようかなと。
ギターの構造が空洞でブリッジの取り付け状態から金属部分によく共鳴して、
まるで生リバーブがついてるのか?というくらい反響する特性があり金属的な響きを
期待していたんですが、実際アンプを通すと中低音が妙に出張ってしまい、
思っていた音にならず。
他に2本のビザールギターも試したかったんだけど、1本はペグがいつの間にか壊れてるしもう1本はナットが割れてるし困ったもんだ。特にペグが壊れている方は、以前に自分でちょっとした改良を加えたことで劇的に鳴りが良くなり、独特の味がある一本になった我が秘蔵っ子。
軽く音出ししてみたところ、この曲にピッタリな音になりそうな予感がしたので、ぜひどうにかして再チャレンジしたいと思っています。

結局エピフォン・カジノ(ビグスビー付き)で録音。流石大御所だな。音がしっかりしていて悪くなかったけどちょっとだけイメージと違うところがあるのがなあ。やっぱり先のレアなギターを使ってみて判断したいところ。また機材と向き合う時間が続きそうです。

さて今週はというと、前回のブログで触れた「黒いデカ長(仮)」でストリングスやリードシンセの調整を終えて、曲の構成も決定稿に。いよいよベースの生録音差し替えです。

前半の安達さんのパートのベースラインをMIDIで確認しながら進めたのですが、これがなかなか侮れない内容。リフが繰り返されているようで、実は一回一回微妙に違ってたりしてなかなか問屋がおろしてくれない。自分が書いたサビのベースパートでも、いざ弾いてみると「これ、思ったより弾き難いなあ…」という箇所があり、こういうのはやっぱり弾いてみないとわからんもんですわ。

一方で、右手の人差し指には少し困りました。というのも、以前から症状が出ていた「ばね指」が再発してしまって、前回よりもちょっと進行している感じ。指を曲げた時にそこそこ痛みます。
※ばね指:指の腱や腱鞘が炎症を起こすことで、関節が引っかかったようになり、曲げ伸ばしの際にバチンと跳ねるような動きになる症状。結構痛い注射を1回うつとあっさり治るが、また1年くらいすると再発するケースがある

今弾いているベースが親指の指置き棒がないタイプで、ジェームズ・ジェマーソンや細野晴臣さんが弾くような親指の腹で弾くタイプのものなので、速いパッセージがある場合はどうしても人差し指を使わないと厳しいのですが、幸い格別高速フレーズが必要な場面がなく、いつものように親指だけで対応できました。なかなかドライブ感あるベースが録れていい感じになったのではないかなと。

今週はここまで。
次回に続く