I’m in the mood for the Nouvelle Vague.

今週は、谷口くん発案の「ヌーベルバーグなもの(仮)」のサビパートとブリッジパートの作成に注力。ベースにグルーブ感が欲しいという要望があったので、ランニングさせてみた。

「ヌーベルバーグ」というフレーズを皆さんはご存知だろうか?
元々はフランス語の「Nouvelle Vague」
英語ではNew Wave、日本語では新しい波となります。

と直訳するとこうなりますが、もはやヌーベルバーグは
1950年代末〜60年代初頭のフランス映画界で起こった革新的な映画運動で、
後に映画の枠を超えて世界に影響を与えた文化表現として固有名詞化しました。

一言で言うと
「伝統を壊して、若い感性で自由にやる」といったところでしょうか。乱暴ですが…

この運動に影響を受けて、
ドイツ映画はニュージャーマンシネマ、
イタリア映画はネオリアリズモ、
アメリカ映画はアメリカンニューシネマなどと便利にカテゴライズされたものを、
教養や感性を示すツールとして機能していた面もあります。
私自身も、まさにそうした”既に様式化されたヌーベルバーグ”の影響を受けた一人です。
リアルタイムの衝撃ではなく、すでに概念として定着した何かに触れ、その空気に惹かれました。

それは映画サントラについても同様、当時のもつムードのようなものに完全に魅了され、
今でも影響を受けています。故に「ヌーベルバーグなもの」と仮名称をつけた谷口くんの意図を咀嚼して、ヌーベルバーグの持つムードを大切に制作を進めています。

ベース以外にギターを録音し、ストリングスを調整しました。
前回のブログで収録にエピフォン・カジノを使ったという話に触発されて、機材の写真をアップします。

私が愛用しているのは MAYONES(マヨネーズじゃないよ!) のソリッドギター。
これをAXE-FXⅢと言うアンプシュミレーターに突っ込んで弾いています。
とにかく頑丈でネックが反らない、弾きやすい、
音色はギブソン風にもフェンダー風にもなるので重宝しています。

今週は音楽制作とは別に、中学の同級生の一人が抱えている問題に対して、
みんなで集まってサポートしようとしていた週でした。

これまで関係が立ち切れていたのですが、
何かをきっかけに、一気に繋がる。
そんなことも長く生きていると起こるものですね。

今週はここまで。
次回に続く