改めて思う! 音楽を作る苦しみと楽しさ

只今、「ストレイ チルドレン」のサントラに関するアンケートを、Xにて実施してます。
今後の参考にさせていただきたいと思いますので、ご協力いただけましたら幸いです。


アンケート

坂本龍一さんと細野晴臣さんの「アルバム制作談義!音作りの日常」という動画を観ました。
10年前にラジオ放送されたもので、二人の楽しそうな会話に共感するものがありました。

話題の中の一つに、アナログの名盤は“音が違う”。録音技術の蓄積を確認するにはアナログでないとわからないといった内容から始まり、そこからデジタル録音の話に発展します。
現代は音楽の聴き方はスマホが主流で、「CDが最も音が良い」という考察に二人が触れていたことです。これは私たちがCDという物理的なものに拘っている理由でもあります。

24bit/96kHzで録音しても、再生機が普及していない。結局CD化の時点で16bit/44.1kHzに変換されてしまうため、高レート録音の良さは活かしきれない。

この話題はセカンドアルバムを製作中に谷口くんと相談し議論したことでした。
それまで私は 24bit/48kHzで制作し、書き出し時に44.1kHzに変換していましたが、 セロモンでは最初から16bit/44.1kHzで制作し、変換無しでCD化する方が良いという結論に至りました。
将来、高レート再生機が一般化したとしても、24bit/48kHzが標準になることはない、という点も判断材料の一つです。

他にも興味深い話が数多く語られており、何度も聴き返したくなる動画でした。

前回のブログで書いた「殿下、」のサビ部分に、AIシンガーをスパイスとして少し導入してみたという話。 しっくり来なければ引っ込めるつもりで試していたのですが——
今回制作したAIシンガーは引っ込めることにしました。(正直、苦しい決断です)

理由の一つは、フランス語の歌詞でオペラ風の歌唱にしてみたものの、曲全体の流れの中で 浮いてしまったこと。サビで突然登場する構成が違和感となり、鼻につく印象になってしまいました。

かなり作り込んだにもかかわらず、すべて没。これは 「まあ、いいか」とやり過ごそうとしても、気になってほっとけなくなる。全くもって厄介で、客観的にみると滑稽な自己否定を飲み込む精神的訓練のようでもあります。

そこから話題が展開して、「日本語のミュージカル風ってどうよ?」 というアイデアに行き着き、試しにチャレンジしてみることになりました。

あくまで “風”であって実際のミュージカルではありませんが、新たな興味が湧き、現在鋭意制作中です。

この曲がいつ完成するのか、最終的にどんな形にたどり着くのか——

今週はここまで
次回につづく
PS:アンケートまだの方はよろしく!!